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SOI Reviews - Denver

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文: Janet Swan Hill
1999年1月27日
(初出: rec.sport.skating.ice.figure

これは主に雑評のようなもので、既に語りつくされていることです。

まず、ショーの始めにHamiltonから、昨日Gprsha Surがアメリカ市民になったという報告がありました。

このショー全体を通しての転倒は二回だけでした。Hamiltonは彼の最初のプログラムでのルッツ(と思われる)の失敗と、Stephen Cousinsがイントロでリンクの端にぶつかり転んでしまいましたが、すぐに立ち上がり演技に復帰していました。

Sumnersのジャンプはあまり良くなかったものの着氷し、Chenは全てのトリプルジャンプ(ダブルアクセルも)を成功してました。Gordeevaのルッツも不安定ながらも着氷していました。あまりよく憶えていないのですが、トリプルを飛ぼうとしてダブルのジャンプになってしまってたのはLipinskiのループ又はサルコウだったと思います。

Kulik
彼のスケーティングによってリンクがとても狭く見える・・・これがタンゴを見た時の私の印象です。私が以前にテレビでタンゴを見た時に、変ったリンクの使い方をした繰り返しの多いプログラムのように見えるけど、生で見てもその印象が変るかどうかはわからない、と書いたのを覚えているかもしれません。(生で見ると)印象は変りました。確かにリンクの使い方は変わっていたし、繰り返しも多いプログラムでしたが、その繰り返しの部分は気にする程ではありませんでした。付け加えておくと、一部のステップとつなぎの部分は、リンク全体ではなくKulikだけを見ているとただ妙なだけですが、空間全体として見ればずっと美しく見えます。彼のタップダンスナンバー(noise)は、あまり私の注意を引く物ではありませんでした。私は以前SOIで、四人(?)の男性スケーター達のマイクを使った素晴しい演技を観たことがあり、それと比べて印象が薄くなったのだと思います。フィナーレでも私の目は彼に釘付けにはなりませんでしたが、時々目をやると、彼はこのようなショーでアンサンブルスケーティングを楽しんで、上手くこなしているように見えました。

Lipinski
主だった印象から言うと、マイフェアレディよりセカンドエレメンツの方が良いプログラムだと思います。実際にマイフェアレディは素晴らしく平凡で、彼女の弱点を浮き上がらせているのです。そして、Yamaguchiのクラシックを使った演技がすぐ後という不運な順番であった為、彼女の弱点がより目立ってしまいました。私は今まで明らかになっていなかった、リピンスキーのスケーティングの好ましくない部分を幾つか見ることができま した。例えば、彼女のフライング・キャメルスピンは質があまり良くありません。それは「飛んで」いないので、テストでは合格とされず、ショートプログラムでは減点の対象となるでしょう。そして、彼女はトゥジャンプに入るのに「折れて」しまいます、腰のところでジャックナイフのように折れ曲がっているのです。それはプログラムの問題なのか、私の観方が悪いのか、それとも他に原因があるのかわからないのですが、Yamaguchiが同じ動きを美しく演じていたので、それは私やプログラムの問題ではなく、彼女の持つ演技の手法のせいかもしれません。以前には気が付かなかった彼女の好きなところは、ちょっと変ですが.....彼女はとてもいい筋肉質の腕を持っているということです。それともちろん、スピンは全て魅力的でした..ビールマン.スピンを除いては。あれはあまり成功していませんでした。

Bechke and Petrov
彼らの演技には、一番大きな歓声が沸きました。彼らが紹介された時に拍手が静かだったのは、人々が彼らを知らなかったせいだと思われます。しかし、彼らの演技が終わるや否や、口笛と共に大歓声があがっていまた。興味深かったことに、グループで滑るプログラム(特にフィナーレ)ではPetrovが「浮きあがって」いるかのように目立って見えました。

Meno and Sand
3年間変わりばえのしない演技が続いた後だったので、彼らが新しい要素に挑戦しているのはとても良かったです。そのプログラム全てがまだ成功には至っていないものの、将来プロの世界での活躍を期待させる演技を見せてくれました。彼らの参加がこのショーにとって良いプラスになっている事は、オープニングとフィナーレの間中、彼らに私の目が自然に向いてしまった事からもおわかりでしょうか。

The Russian Quartet
とても美しく、計算されたプログラム。しかし、選曲の問題ではなく、今なおGordeevaがペアスケーティングの動きをすることによって、「彼らの心の琴線を利用しよう」とした策略が感じられ、私は居心地の悪さを感じました。もし私がBechkeの立場だったら、Gordeevaのペア演技を少し不快に思ったことでしょう。Kulikはこのプログラムを伸び伸びと滑っていました。演技のアクセントかつ背景のように使われていましたが、スプリットジャンプは彼がソロで滑っている時より素晴らしく、このような滑りがあまりにも壮観で盛り上がった為に、観客の注意を、このプログラムの焦点からそらしていました。

Yamaguchi
このブルーの衣装のクラシック曲を使ったプログラムは今まで私が観た中でも最高のものです。音楽と調和のとれた洗練されたプログラムで、彼女は何の苦も無く観客を釘付けにしました。もう一つの、(話し)言葉に合わせて滑るプログラムは興味深く、誰もがその滑りに心を奪われ、注目していました。演技が終わり、一部の人達はこのプログラムに熱狂しないようにしていたかもしれません。しかしながら、それは考慮ある自制でした。歓声はやや控えめでしたが、これはただ単に口笛や叫び声が似合うような性質のプログラムではなかった為で、大きく、暖かい拍手が長く続いていました。

Chenn
Black Magic Woman は思ったほ程ひどい出来ではありませんでした。私はChenが新しい試みに挑む姿には感服しています。(Peel Me a Grapeはこれ以上だったので、全く新しいとはいえませんでしたが)彼女のこの滑りが落ち着いて見えない訳ではないのですが、未だ彼女にはしっくりしていませんでした。世の中には官能的な演技を売りにしている人もいますが、Chennが彼らの仲間に加わる必要はないと思います。

Sumnners
これが彼女にとって最後のツアーになることを多くの人が知っていたので、客席からの反応はとても暖かかったです。彼女のプログラムはナイスで、とっても上手くプロフェッショナルに演技していました。しかし、彼女のアクセルはシングルになってしまい、(以前は最高水準かつ確実なダブルアクセルを決めていたのに)そしてダブルトゥ・ループ(又はフリップ)はトリプルを飛び損ねたような間がありました。

Roca&Sur
リフトから降りる時に小さなミスが見られましたが、それが気にならない程今日の演技は工夫が見られ、とても良い出来でした。

Gordeeva
フラジャイルは色々な手法が盛り込まれた美しいプログラムでしたが、私の目を奪う程ではありませんでした。

Hamilton
You've Got Mailはキュートでしたが、彼のベストの頃に比べ見劣りし、Keeping The Customer Satisfiedはほとんど、以前のプログラムのパロディーのようでした。後者のプログラムはとても良かったのですが、やはりベストの頃の滑りからは程遠いものでした。それにもかかわらず、スタンディングオベーションでした。

McNichols は今までSOIを完売できた事はありません。2階席は前から10列目までしか埋っておらず、1階席には全体的に空席が見られたものの、観客の立ち振る舞いは尊敬に価し目立っていつもよりノリがよかったです。

今回のショーは、ぎこちない進行や中断の為、ここ数年来の中でも不完全に見えました。

Stephen Cousins
彼のパートの滑りは素晴らしかったです。会場中に最も遠大な笑顔をふりまいていました。以上です。

janet

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