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October 22, 1999

June 2, 2000


  • Hirokoからの質問:私、あなたに逢っても、いつも訊くのを忘れてしまうので、ここにポストしますね。 オリンピックの時のことについて2つ質問があるんです。
    1. オリンピックのエキシビションの時に日本のテレビ放送の解説をしていた佐藤有香さんが、あなたはエキシビションの練習の時に “Mortal Combat” の日本刀がセキュリティ・チェックに引っかかって、リンクに入れてもらえなかったと言っていました。でも本番の時にはちゃんとリンクに現れましたよね。どうやって警備の人達を説得したんですか?
    とにかく、あなたがエキシビションで金メダリストとして最後に演技したのは、とっても嬉しかったわ!

    Ilia: 実際は、ちょっと違うんだ。リンクでの話じゃなくて、オリンピック選手村で起こった事さ。選手村の警備はすごく厳しくて、空港のセキュリティ・チェック並なんだ。歩いてくぐり抜ける探知機と手荷物用の探知機があって、ほんとに空港みたいだったよ。で、その探知機に日本刀を置いたら、係員が、選手村には持って入れないからセキュリティ・ゲートに預けておかなきゃ駄目だって言うんだ。本物の日本刀だからね。刃は付いてないけど、重い、本物の刀だったので、武器とみなされてしまって。実際は違うんだけどね。真剣じゃないし。それで、刀は係員がセキュリティで預かることになって、僕はエキシビションに出る時に取りに行って、書類を何枚か見せて、渡してもらったんだ。ちょっと笑える話でしょ? でも、リンクのセキュリティはそんなに厳しくは無かったよ。 実は、(日本に行き帰りの)旅で飛行機を使う時も、この日本刀のお蔭で厄介な事になるかもしれないと思ってたんだけど、飛行機に乗る時どう切り抜けていたのか、あまりよく覚えてないんだ... 多分、預け荷物にすれば、そのまま搭乗させてくれていたんじゃなかったかな。

    2. オリンピックの後、メダリスト達は “Medalists on Ice”に出場するために東京へ行きましたよね。その時、スケーター達は皆バスで宿泊先(ホテル・ニューオータニだと思いますが)の裏口から入って行ったって聞いたんですけど、あなただけは正面玄関から歩いて入って行ったそうですね。いったい何故??
    Ilia: その話も事実とは少し違うよ。... 僕は東京には前日に入っていたんだ。東京でミーティングがあって、一日早く行ったので、他のみんなとは一緒じゃなかったんだよ。


  • Val (Valiushka) からの質問: オリンピックの話が出てるので... もしプライベートな事でなければ教えて欲しいんですけど、あなたが表彰式の時にロシア国歌の最後のところで何を呟いていたのか、ずっと知りたいと思ってたんです。 あの時、何を考えていたの?
    Ilia:何を呟いてたかって?それはプライベート過ぎる質問だね。でも、何を考えてたかって言うと... あの時は頭の中は真っ白だったよ。スイッチが切れた状態。 呟いてた事ねぇ... 個人的過ぎて、教えるわけにはいかないけど、正確に覚えてるとも言い切れないんだ。完全に燃え尽きてたからね。


    それと、もう一つプライベートな質問を... あなたは神様を信じていますか? 身体に気をつけてね! Valより :)
    Ilia: ちょっとやそっとで語れるテーマじゃないでしょ? イエスかノーか、なんて はっきり答えられる問題じゃないよね... ひとことで言える程簡単じゃない。考えてみるよう努力している、と言っておくよ。


     
  • Sarah Booker (Sarah65) からの質問 : オリンピックについて2、3質問させて下さい!
    1. 自分が金メダルを獲得したと知った時、そしてエルビス(ストイコ)に何が起こったか知った時、どう思いましたか? 彼が怪我をおして出場したことは正しかったと思いますか?

    Ilia: それは彼(ストイコ)に訊いてみたら? オリンピックの為に人生のすべてを捧げてきたんだから... 苦痛に耐えることが出来たんじゃないかな。もし、オリンピックでの演技まで持ち堪えることさえ出来れば... やってみるべきだと思うよ。チャンスは生かさなくちゃ。 最悪の事態まで怪我がひどくならなくて良かった。あれよりもっとひどくなると、完全に筋肉が断裂してしまう場合もあるからね。でも、その筋肉が4年に一度しかないオリンピックのため以外の いったい何に必要だって言うんだい? やっぱりトライしてみるべきでしょ? だから彼は正しいことをしたと思うよ。

    スケーターとしてのキャリアの中で、一番思い出深いのはどの瞬間ですか? ところで、来シーズンも頑張って下さいね!今度のスターズ・オン・アイスで逢えるのを楽しみにしています!!!
    Ilia: それは難しい質問だね!


  • Val (Valiushka) からの質問 :あと2つ質問があります。 この間の“Ilia's Journal”で、健康を保つことについて書かれてましたけど、今でも背中の痛みの心配はありますか? それとも、もう完全に治ったんですか? バックフリップやリフトの練習をする時に、その事を考えたりしますか?
    Ilia: バックフリップやリフトには特に問題は無いけど、ジャンプの練習をたくさんやりだすとね。でも、今シーズンは背中に響くほどハードなジャンプはやってないから。通常のトリプル・ジャンプやトリプル・アクセルは全然平気だよ。でも、身体の動かし方によって、ちょっと違和感を感じるポジションっていうのが時たまあるんだ。でも、そんなに深刻なものではなくて、特に影響は無いよ

    今でもアマチュアの試合結果はチェックしていますか?テレビで試合を見たりしますか?わざわざ時間を割いて答えてくれてありがとう。:)
    Ilia: うん、出来る限りチェックするようにしてるよ。でも、スケートシーズン中は、僕らもずっと(スターズ・オン・アイスの)ツアーに出ているから、全部をフォローするのは難しいんだ。ツアー中でなければ、試合会場に出かけて行って生で観戦したいとさえ思ってる。(ライブ観戦は)エキサイティングだからね。


  • Hiroko からの質問 : オリンピックについて、もう一つ質問があるんですが... “Rhapsody in Blue”のCDは た〜くさんあるけれど、私も、Tokyo Krewのメンバー達も、あなたがオリンピックで使ったのと同じCDがどうしても欲しくて、以前、“Rhapsody in Blue”のCDについてあなたに尋ねたことがあるんです。 あなたは次のような返事をくれました:
    **************************************************
    “Rhapsody in Blue”のCDの件は、調べておくよ。実は、R in BのCDは15枚くらい持っていて、その中のどれかって言うのは難しいんだ... でも探してみるよ。
    Ilia
    **************************************************
    この返事をもらってから5ヶ月ほど経ちましたが、いまだに次の返事を毎日待ち続けてるんです...。 探してはいるけど、見つからないのかな〜って想像してみたり... とても忙しいのはわかっていますけど、もしこの質問に答えてもらえたら とても嬉しいです。ありがとう!

    Ilia: : 忙しすぎてCDは探せなかったんだ。 あの曲を選んだ後にLAに引っ越したし、モスクワからマルボロ、そして今のLAへと引越しが多かったから、そのCDが今どこにあるのかもわからないんだ... どこかにたくさんCDを置いてきたかもしれないし... 多分モスクワに置いてきちゃったんじゃないかな... だから、それぞれのCDが今どこにあるか突き止めるのは、すごく大変なんだ。 でも、わかり次第知らせるよ。


  • Teri (Tsilver) からの質問 : こんにちは、イリヤ。 私はTeri。 マサチューセッツ(マルボロ)からカリフォルニアへ移ったり、タラソワコーチから???コーチへ替わったり、といった変化は、あなたの将来を決める上で何か影響しましたか? それと、今でも4回転ジャンプをやりますか?(やるなら、どのくらいの頻度で?) 次回の試合用プログラムは、芸術面・音楽・技術面で、以前のものとだいぶ違いますか?
    Ilia: 異なったものを演ろうとしてるんだ。同じ事を繰り返しやるのは好きじゃないから。同じようなプログラムは滑ってない。 時代を追いかけるんじゃなくて、時代の流れに乗ったものをやりたいんだ... 今はね。 (新境地の開拓?)そう、それこそ僕がやろうとしてる事なんだ。 (今は)それ程ハードなジャンプの練習はしてないけど、アマチュアの時はジャンプや技術面での練習に全ての時間を費やして、ジャンプ以外の部分を伸ばす時間が無かったんだ。技術面に注力するだけで、あらゆる種類のダンス・スタイルに挑戦したり、新しい事や新しい振付を取り入れる事も無かった。新しい事を始めると、身体中の筋肉が痛みだすからね。でも、アマチュアではジャンプにさえ集中していればいいんだ。
    でも、プロでは違う。僕もプロに転向したらプロらしく、アマチュア時代のレベルではなく、もっと難しい事をやりたいんだ。 同じ事をやるにも、違う方向でやりたい。様々な分野のものを取り入れるのは素晴らしいことだし、その中から何かを得たり、より高いレベルに前進しなきゃいけないでしょ? ただ漫然と自分自身を見つめて何か新しいものをその中から見つけることは出来ない。それでは行き詰まってしまう。新しいものを創り上げるには、あらゆる情報を取り入れなきゃならないんだ



  • Hiroko からの質問 : こんにちは、イリヤ! スケーターを引退したら何をやるつもりですか? 俳優になりたいんですか?
    Ilia: そんな事わからないよ。引退なんて、ずっと先の話だと思いたいね。引退の事は考えてないよ。



  • Erica (Mrewing) からの質問 : こんにちは、イリヤ。 あなたのプログラムはどれも、芸術面で あなたにとって新しい分野へ踏み込むものですよね。アメリカ以外の国から来ているスケーター達の多くは、こちらの観客に合わせるのに苦労しているようですけど、 あなたには何の問題も無いようですね。 正直言って、スケーターがプログラムにヒップホップ・ミュージックを使って、正真正銘のダンスを見せてくれるとは思いもしませんでした。音楽やプログラムを選ぶ時には とても気を遣いますか? それとも、様々なジャンルから音楽を選ぶのは、あなたの性格や個人的な関心からなんですか? クラシック・スタイルのスケートや音楽をやめてしまったことで、何か批判されましたか?(スターズ・オン・アイスの)ツアーの残りの日程も頑張って下さいね。 :-) 
    Ilia: 実際、ダンスの分野でやりたい事はたくさんあるんだ。だから、クラシック音楽でもヒップホップでもタンゴでも、ある特定のものにこだわるのは意味無いよね。楽しんで演ってるし、あらゆる種類のダンスを見るのが好きだから、 色々なダンスにトライしてみるのが楽しいんだ... 僕はどんなものでも出来るし、だからこそ色々と違ったものを試してみて、それをエンジョイしてるんだって事をわかって欲しい。僕は今でもクラシックも出来るから、(クラシック・スタイルのプログラムを滑らない事に対して)批判されるなんて全く無いよ。ヒップホップも滑れるから、そっちの分野の人達から批判を受ける事も無いしね。 今この瞬間に僕を夢中にさせるものこそが、僕がやろうとする事なんだ... そうやって自然に動きが生まれる。何かに惹きつけられると... 今この瞬間に何か僕をエキサイトさせるものがあると、自分の中から自然に振付が出来上がってて来るんだ。


  • Erica (Mrewing) からの質問 : イリヤ、SOIのプロフィールに、あなたがモスクワのAcademy of Physical Culture(体育文化学院?)で学んでいたと書かれていました。そこは、エリートのスポーツ選手が皆行くことになっている所なんですか?それとも、あなた自身がオリンピックを目指す一方で もっと高度な教育も受けたいという目的で通っていたのですか?
    Ilia:「学んでいた」という部分は、「 」付きで書かなきゃいけないね!スケートをやりながらどこかで学ぶのは難しいんだよ。一日に二回もの練習をこなして、その間に身体を休めなきゃいけないという状況で、その他の事をするエネルギーなんて残ってないんだ。宿題その他の勉強なんて出来ないよ... でも、そういうもの(学校の宿題その他)を本当の勉強とは呼びたくないな。 僕が本当に興味を持ってるものと言えば... コーチ学なんかを学んでいた事だけど、自分自身のキャリアを通して、他人を教える事については よくわかってるんだ。他人を教えるのは好きだから、いつかコーチになるかもしれないね。自分が他人に正しい指導をしたお蔭で、その人が何かを出来るようになるのを見るのはとても楽しいし、素晴らしい気分でもあるからね。でも、学院では学ぶべき事がたくさんあったのに、勉強に集中出来なかったのは、ちょっと残念だったな〜。幾らかは勉強したから、満足はしてるけど。でもね、勉強は生涯出来るし、これで十分、っていう事は無いんだ... 全てを学ぶなんて決して出来ないよ。実践と研究とのバランスをとるのが大事なんだ。


  • Sarah (Sfigureskating)からの質問: イリヤ、家族と離れて街から街へとツアーで回るのはどんな気持ちですか? ツアーの間、家族同様のスターズ・オン・アイスのメンバーやKrewファミリーのサポートはあるけれど。
    Ilia:(本当の家族とSOIのキャストやKrewファミリーの)両者を比べるなんて出来ないでしょ? どちらも違うものだから。その時々で気分も違うし... すごく気分が乗っていて幸せな時もあれば、4ヶ月も缶詰になって、まるで牢屋に入ってるように感じる時もある。 ほんとに気分次第だね。良い気分の時もあり、落ち込む時もある。一番疲れるのは、いつもいつも同じようなプログラムを滑らなきゃいけない事... 4ヵ月半もの間、落ち着ける場所もリラックスできる場所も無く、毎日同じプログラムをやるり続けるのは大変なんだ。


  • Mayi (Admin) からの質問 : イリヤ、去年のスタース・オン・アイスのプログラムの“Jumpin' Jack”や“Tango”や(特に)“Noise”は、観客にアピールして彼らと一体になる事を考えたものでしたけど、今年の“Baseball Cap” も “Blues for Narada”も、もっと内省的なプログラムですよね。 どうして変えたの?音楽が違うから?それとも、観客とのやりとりは、あまり効果がないと思ったんですか? “Noise”は とっても良かったわ。私の大好きなプログラムの一つなんです。
    Ilia: だって、野球帽を操る事に集中しながら観客ともコンタクトするなんて難しすぎるよ!帽子か観客か、どっちか片方だね... 単に、(去年と)違うプログラムだっていうだけだよ。「今度は内向的なプログラムをやるぞ!」なんて考えてたわけじゃない。別にそんなつもりは無いし、結果的にあのプログラムが出来上がっただけだよ。


  • Sarah (Sfigureskating) からの質問 : こんにちは!たくさん質問して悪いんですけど、私も友達のJennも、あなたに訊きたい事があるんです! 今年の世界選手権でStefan Bernadisが、泊まっていたモーテルの部屋の外で襲われた事件がありましたけど、有名選手が世界選手権やオリンピックのような大きな大会に出る場合は、彼らの宿泊施設のセキュリティを強化すべきだと思いますか?
    Ilia: さぁね〜。 一つだけ言える事は、Stefan Bernadisなんかに構うなって事だね!(笑)


  • Laurel (Oplatka) からの質問 : こんにちは、イリヤ。 あなたの“Baseball Cap”は芸術作品だと思うんです。 芸術性と技術力と独創性と調和と力強さと機知の素晴らしいミックスは、驚異的です。あのプログラムのアイディアはどこで得て、(その素晴らしいミックスを)完璧にする迄に どれくらい時間がかかったんですか?
    Ilia: あのアイディアはChristopher Deanが持って来たんだ。実は、スターズ・オン・アイス用の2つ目のプログラムのアイディアに ちょっと詰まっていてね... 自分で創ろうとしてたんだけど、時間が無くて、うまくいかなかったんだ。それで、2つ目の(ソロ)ナンバーは無しって事になりそうになって、この(Baseball Capの)アイディアを思い出したんだ。これならアイディアも野球帽も音楽も揃ってるから、短期間でプログラムを創れそうだと思いついてね。 全てお膳立てされてるから、あとは形にするだけ。Chris(ディーン)とプログラムを創ったのは3日間だけかな?延べ4〜5時間ってところだよ。雰囲気を掴んで、幾つかの動きを考えただけだから、5時間ぐらいで出来上がったんだ。その5時間はとても効率的だったから、万事うまく行った... 一つ一つの動きがどんどん出来上がって、オリジナルな振付になった。僕とChrisが互いにアイディアを出し合って一緒に作品を創り上げた、素晴らしい共作なんだ。
    で、このプログラムを完璧にこなすのに、(スターズ・オン・アイスの)ツアーの最後までかかったかな?結局完璧には出来なかったかも... つまり、完璧っていうのは、際限が無いでしょ?何が完璧なのか、誰にもわからないから、きりが無いんだ... 一旦振付をマスターしたら、次にはもっと複雑なものにする事も出来る。でも、ツアーでは、同じ振付で通すようにしたんだ。このプログラムのお蔭でツアーの最後にはひどい筋肉痛になって、プログラムを少し変えたけど... 身体を(ブリッジのように)倒してから起き上がる動きの為に ものすごく筋肉を使うので、まるで負傷してるみたいに痛みがひどくなって、それを避ける為に この動きを外した。この部分は好きだったので、気にはなったけど、何かを犠牲にせざるを得なかったんだ...
    (スターズ・オン・アイスの)最初の40公演では息も出来なかったけど、(ツアーの)最後にはリラックス出来るようにすらなったよ。何が起きるかわからない、集中力の要るナンバーだからね。他のプログラムみたいに、滑る準備をしてそのままリンクに出て行って滑れるってものじゃなかったから、いつも出番前に野球帽でウォームアップをしてたんだ。ただキャップを掴んで、それを被って滑り始めるってわけにはいかないんだ。10分から15分くらい、うまく操るウォーミングアップをしないと、曲の最中にキャップがどっかに跳んでっちゃうんだ!(“Baseball Cap”では)気分を高めて、リズムに乗って、それから滑るんだ。それでも時々はキャップを落としたけど... 螺子が外れちゃったり。(笑) あぁ、恥ずかしい... ひどい話だよね。


  • Leslie (Jagrbure68) からの質問 : イリューシカ!!! あなたはほんとに素晴らしいわ!!!今年の夏はどんなカッコイイ事をやるつもり?何か面白いこと?新しい映画?それとも新しいプログラム? 愛を込めて! Leslie
    Ilia: うん、仲間がいれば、もう一回やるかもね。一人でやっても つまらないからね。スカイダイビングをやりたいなんていう人を見つけるのは そう簡単じゃないから、自分もやりたいっていう仲間が見つかれば、僕も絶対行くよ! テニスも随分やってるんだ。結構夢中になってる... 僕の通ってるクラブの、“4.0リーグ”っていう名前の小さなリーグでプレイしてるんだよ。(4.0って言うのは)ランキングじゃなくて、テニスのレベルみたいなもの。レッスンも受けてるけど、ただプレイするのが楽しいんだ。


June 2, 2000

October 22, 1999


  • Pauline Mooreからの質問: あるインタビューで、あなたは「スケートでは自分自身を表現することが出来るから幸せだ」と言っていました。 他のインタビュでは、「ジャンプを成功させるのは幸福感と言ってもいいくらいだ」とも言ってました。どちらの方が、より幸せですか?(私は、あなたの表現力が一番好きです。でも、悪く思わないで。あなたのジャンプも大好き... 私が今まで見た中で、一番素晴らしいジャンプですもの)
    Ilia: ありがとう。 幸福っていうのは比べようの無いもので、幸せの度合いが大きいとか小さいとかいうものではないと思うんだ。幸せは幸せでしょ?「より幸せ」なんて言うことは出来ないよね。ただ単に、楽しさを得る形が それぞれ違うだけだよ。 ジャンプを成功させたら、それはある種の幸せだし、自分自身を表現出来るプログラムを滑って、それをエンジョイ出来て、自分の望む通りの素晴らしい事をやっている気分になったとしたら、それも別の種類の幸せなんだ。



  • Christine Teh からの質問 : スケートはあなたの夢ですよね。でも、その他に叶えたい夢はありますか?スケートを犠牲にしてでもやりたいと思う事はありますか?
    * W. (Dawnstarr) からの質問 : スケーターでなかったとしたら、何をやっていたと思いますか?

    Ilia: わからないなぁ。僕はいつも自分がやりたい事をやってるから、それで幸せなんだ。他の何かをしたいとは思わないね。だから、僕が何か他の事をしてる場合は、それをやりたいからやってるって事なんだ!



  • Sarah Booker からの質問 : こんにちは、イリヤ!!LAでの生活は、いかが?試合には いつ戻ってくるんですか? カナダのファンは皆、あなたがスターズ・オン・アイスのカナダツアーに出るのかどうかを知りたがってるの! シーズン・オフはどうでしたか? あなたとカーチャのカップルは、とってもお似合いね。彼女に宜しく!(学校に行かなきゃいけないので、これで終わりにしますけど)TVであなたを見られるのを楽しみにしてます! ところで、スカイダイビングをやるなんて、すごく勇気があるんですね!私なら やらないわ!パラシュートが開かないかもしれないって、怖くなるもの。怖くなっちゃった事は無いんですか!?
    Ilia:ちょっと臆病になる事もあるだろうね。僕も少しだけね… でも、一緒に跳んだインストラクターを信頼してたよ。彼だって死にたくはないだろうからね。(スターズ・オン・アイスの)カナダ・ツアーについては…(参加するかどうか)疑問だね。何故かって言うと、カナダ・ツアーは、アメリカ・ツアー終了後すぐに始まるんだけど、アメリカ・ツアーは63公演もあるので、終了後は(消耗して)脚を動かす事も出来ないくらいなんだ。ホテル暮らしにも、飛行機での移動にも、レストランの食事にも、ルーム・サービスにもウンザリだから、(そのアメリカ・ツアーの後にまた)カナダ・ツアーに出るかどうかは、とても言えないな。
    それと、オフ・シーズンは最高だったよ!もうちょっと長く休めると良かったんだけど、家でくつろぐ代わりにニューヨークで映画を撮っていたからね。でも、やりたかった事だから!“オフ・スケート・シーズン”、つまりスケーターとしてのシーズンはオフだったけど、(僕自身にとっては完全に)“オフ・シーズン”ではなかったんだ。



  • Sarah Booker からの質問 : 有名人の行動に対するメディアのリアクションをどう思いますか?有名人の個人的な生活に立ち入り過ぎだと思いますか? 私個人としては、ある人のする事や、その身に起こった事について、大衆の知る権利が及ばない範囲があると思うんです。
    Ilia: それはその人によるかもね... メディアが立ち入り過ぎる時もあるけど、その有名人のせいだって場合も多いよね。その人が皆の関心を自分の私生活に引きつけたいから、そうしてる事も。もしそれが嫌なら、いつだってシャットアウトする手段は色々とある。 だから、その有名人が不平を言っていても、彼自身にも非があると思うんだ... (メディアに)与えるべきもの以上のものを与えているんだから。

訳:Junko

 

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